「ねぇっ、聞いて聞いて!」
えのさんが、学校から帰ってくるなり言いました。
「部活んときユミ先輩(仮名)に、『えのちゃん、オンナノコの日のもの持ってな〜い?』って声かけられたんだけど、『オンナノコの日』って意味がわかんなくてさぁ。 しばらくして、ああ、生理のことか〜!って気付いたんだけど、それってフツーに『ナプキン持ってない?』でいいんじゃない? 何でわざわざ『オンナノコの日』って言い換える必要あるんだろう。 なんか『オンナノコ』って言葉に反応して鳥肌立っちゃった・・・」
なるほどなるほど。言いたいことはわかりますよ。
生理日のことを『オンナノコの日』と表現することに嫌悪感を抱いてしまったんですね。
うん。確かに私もその言い方はキモい気がする。
だって、『オンナノコの日』ですよ『オンナノコの日』!!
よくローティーン向けの雑誌なんかで、初潮を迎える女の子に、『生理』のことを『オンナノコの日』と言い換えてアドバイスしたりしている例がありますが、高校生にもなってそんな言葉を使い続けるというのは、いくらナンでも気恥ずかしいんではないでしょうか。
もうほとんどの子が生理を迎えているわけだし、今さら同性同士で隠語を使わねばならないほどデリケートな言葉でもないでしょう。
私たちの時代にも『アンネちゃん』とか『アンネの日』なんて言葉がありましたけど、隠語にすればするほどナマナマしい気がして、私は使いませんでしたね〜
だいいちこんなガサツなキャラで「今日はアンネの日なの〜」なんて、どんな顔して言うんじゃいっ!
とにかく私ら母娘は、ナマナマしいものを苦手としながら、そのナマナマしさにフタをすることも苦手という、恥らうことを恥とするような屈折したDNAを持っておりますので(それを「清純派」という言葉でゴマかす)、そのへん実に厄介な性分だと自分でも思っております。
要は、部屋は汚いし、屁はこくし、ケツはボリボリ掻くし、およそ男の子にはモテないキャラで生きているのに、何をいまさら『オンナノコの日』なんて隠す必要性があるんでしょう!ってことで、奥ゆかしいユミ先輩とはきっと育った環境や価値観が違うんでしょうね。
母親譲りの「ヨゴレ」のDNAを受け継いでしまったえのさんは、他人にナプキンを借りるとき、堂々と男らしく「生理用ナプキン貸して」と言うそうです。
私もこの先、堂々と男らしく「尿漏れパッド貸してよ」って言うつもりですが、そっちのほうは皆に知らんぷりされる可能性大ですね。
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